2019-01-01から1年間の記事一覧

山野浩一論(仮) 第一章 第一節

いま書いている『山野浩一論(仮)』の冒頭。全三章予定。 Ⅰ SF作家・山野浩一の出発――「全会一致」と「違和感」 一九七一年、自身の主幹雑誌である『季刊NW‐SF』を創刊するなど積極的な評論活動を始め、既に批評家としてのキャリアを歩み出していた山野浩一…

「内宇宙」が「セカイ」と出逢う――私の「ゼロ年代」

※以下は2018年の秋に発刊された『Rhetorica#04 ver.0.0』 (特集:棲家) に寄稿した論考の再掲です (編集部からの許諾は得ております) 。 なお本稿は、誌内のうちで直前に置かれた座談会 (「伊藤計劃連続体――一〇年代日本SFのワンシーン」) への「応答」とい…